JKA補助事業完了報告

【補助事業名】2021年度緊急的な対応を必要とする事業
(新型コロナウイルス感染症の拡大防止策)補助事業

1. 補助事業の概要

(1)事業の目的

 当法人は、多様な福祉サービスがその利用者さんの意向を尊重して総合的に提供されるよう創意工夫することにより、利用者さんが個人の尊厳を保持しつつ、自立した生活を地域社会において営むことが出来るよう支援することを目的としています。

新型コロナウイルス感染症のひろがりが止まらない状況で、「新しい生活様式」への適応が求められていきます。当法人の事業の主たる利用者さんである高齢者や乳幼児とその家族、さらには地域社会に生活されている全ての人々の日々の生活を支えていくためには、感染対策をしっかりと行い、新たな新型コロナウイルス感染者を出さないよう事業をすすめていく必要があります。

(2)実施内容

① 牧田町ケアセンター通所介護の現場にて

◆アクリルパーテーションの設置
 利用者さんがケアセンターに来られて、1 日を過ごされる座席の机の上に、飛沫感染防止対策でアクリルパーテーションを設置しました。
利用者さんからは「相手の顔がよく見えて嬉しい」「笑顔が見えると安心する」などのお声をいただいています。
アクリルパーテーションの設置
◆自動手指消毒噴霧器の設置
 手をかざすだけで、手指消毒液が噴霧されます。接触感染防止対策として、ケアセンター入口に設置して、お部屋に入る前に手指消毒を行っていただいています。
利用者さんからは「荷物を持ったまま手をかざせるので安心」「片手でも利用できる」などの声をいただいています。
自動手指消毒噴霧器
◆冷温風機
 ケアセンターでは集団感染を予防する目的で、1 日3回室内換気を行っています。
その際の室温を維持させる目的で2 台設置しています。「すぐに暖かくなります」「安全で使いやすい」などとお声をいただいています。
冷温風機
◆パルスオキシメーターの常備
 利用者さんの健康状態の目安として使用しています。
もともと1 個所有していたのですが、さらに1 個増えたことで、看護師からは喜びの声があがっています。
パルスオキシメーター

② 通所及び訪問介護事務室での空気清浄機の使用

 訪問介護の職員の出入りが頻繁なため、空気清浄機の設置はとても安心感が得られます。空気清浄機が部屋の空気の汚れを感知すると、「空気の汚れ見つかりました。きれいするね。」「う~ん、いい空気。このまま頑張りますね」などと機械がお話してくれます。

空気清浄機は、HEPAフィルタによるろ過式で、風量は平均で毎分6.5㎥です。
通所及び訪問介護事務室での空気清浄機

③ たんぽぽ福祉用具サービス店舗兼事務室においてアクリルパーテーション・空気清浄機・CO2測定器の使用

 外回り営業などで、職員の出入りが頻繁です。また、店舗も構えているため、地域住民の出入りもあります。そのため、②と同性能の空気清浄機に加えCO2測定器を設置しています。

二酸化炭素測定器は、室内の二酸化炭素濃度が数値としてあらわれるので、室内換気のタイミングがわかりやすく、1000ppmを超えないように努めています。
また、飛沫感染防止のために、事務室と店舗面談室にアクリルパーテーションを設置しています。
空気清浄機
アクリルパーテーション(事務室)二酸化炭素濃度測定器アクリルパーテーション(店舗)
※アクリルパーテーション(事務室)、二酸化炭素濃度測定器、アクリルパーテーション(店舗)

④ 居宅介護支援事業所の面談室でのアクリルパーテーションの使用

 居宅介護支援事業所は、地域で住まわれている方や連携している他の事業所の職員が、気軽に介護の相談に来ていただける場所です。

この面談室にはもともとプラスチックシートをパーテーションにしていましたが、プラスチックだと透過が悪く、見栄えも悪かったのですが、アクリルパーテーションにしたために、相手の顔がはっきりと確認できるようになり、部屋も明るくなりました。
アクリルパーテーション

2. 予想される事業実施効果

 新型コロナウイルス感染予防対策として、当法人はこれまでに、職員に対しては、マスクの着用・出勤時の検温・3 密の回避を徹底してまいりました。通所介護を利用されている利用者さんには、お家での検温・マスクの着用をお願いし、来所時にはまず手指消毒と検温を行っています。

また、送迎車両内は特に密閉空間になるため、常に窓を開け換気をしています。通所介護室内は、空気清浄機を2 台設置しており、1 日3 回の換気時間を設け、外部からの業者等が室内に立ち入る場合においても、入口で手指消毒と検温をしていただき、記録に残しています。

居宅介護支援事業所では、入口に手指消毒液を常備し、来所の際にはマスクの着用をお願いし、1 日3 回室内換気をしています。たんぽぽ福祉用具店舗では、入口に手指消毒液を常備し、来店の際にはマスクの着用をお願いしてきました。

 今回、競輪公益資金による補助事業から補助をいただいて購入した備品により、上記実施内容を実施したことにより、さらなる新型コロナウイルス感染拡大防止対策が充実したことになります。
その結果、より安全・安心に当法人の各事業所を利用して頂けることになると思います。

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